ウィザーズプラスコラム

第93回分析と解決

2015年3月に発表された全国企業倒産状況によれば、倒産件数は一時的に増加したものの、引き続きその水準は低くなっています。企業の倒産件数が過去の不況時よりも大幅に下回っているいま、本格的な景気拡大が現実のものとなっているのでしょうか。

「いま」と「これから」を考えてみるに、いまだ全国的にみれば楽観視できないのが現状。金融緩和によってマネーが増加し、円安や公共投資によって都市部を中心に景気回復が本格化しています。しかし、コスト増や増税による内需低迷のあおりを受けやすい流通業界や地方の景気はいまだ厳しいのが現実のようです。

輝く未来は現状分析からはじまる

未来のことは誰にもわかりません。とくに会社経営者というのは、霧におおわれた海の上をゆく船長のようなもの。先行きが不透明な世の中にあっても常に前を向いて、将来に向けた会社の方向性を見極めていかなくてはなりません。

改善すべき点を見極めるのも、将来への方向性を見出すのも、経営者の重要な役割。明確な経営ビジョンを打ち出すことのできない経営者のもとでは、たとえ優秀な人材が揃っていてもその能力を活かすことはできないのです。

業務改善の方策を定めたり、将来の方向性を見定めたりするためには、「いま」の経営環境を見極めることが重要。現状を分析し、己を知ってこそ、次の有効な一手を打つことができます。

そのために知っておいていただきたいのは、現状を分析するのに最適なフレームワーク。このフレームワークを活用することで、事業成功の方策を導き出すことができます。

まずご紹介したいのは、「3C分析」というフレームワーク。経営環境を自社(Company)、顧客(Customer)、競合相手(Competitor)の3つの関係を調査分析することで明らかにする方法です。

自社分析では経営理念やブランド、経営資源、営業力などを分析し、顧客分析では市場動向や顧客ニーズなどを分析、競合相手分析では異業種や新規参入企業、競合他社の動向などを分析します。このように経営環境を分析することで、自社の方向性を見極めていくものです。

また、「SWOT分析」というフレームワークも有効です。これは自社の強みや弱みだけでなく、潜在的な脅威やチャンスを分析することで、ビジネスチャンスを見つけ出す方法です。強み(Strengths)、弱み(Weaknesses)、機会(Opportunities)、脅威(Threats)の4つのカテゴリーで自社の外部環境や内部環境を分析し、経営環境の変化に対応した経営資源の最適活用を見出すためのものとなっています。

役立つツールとしてご紹介してきましたが、このようなフレームワークはあくまでも分析のためのツール。分析の結果を踏まえて問題解決の方針を決定するのは、やはり経営者なのです。

とはいえどんな優秀な経営者だって、迷うことはあるはず。難しい判断に迫られた際には、客観的な第三者としてコンサルタントの意見などを聞いてみるのも役立つのではないかと思います。

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