ウィザーズプラスコラム

第78回顧客と商品の見直し

東京証券取引所の2015年最初の取引では日経平均株価は一時200円超の下げとなり、終値も14年末終値に比べ42円安の1万7408円でした。国内の株式市場の不安定さだけでなく、2014年末から続く原油価格の下落によるロシア危機への懸念や、ギリシャのユーロ圏離脱リスクが懸念される欧州問題など、世界経済は先行き不安定な様相を呈しています。

とはいえ日本発の明るい話題も。トヨタ自動車が単独で保有する燃料電池車関連の特許すべての無償提供を発表しました。次世代のエコカー開発の主導権を担うべく、新たな戦略に乗り出したというところでしょうか。新年を迎え、多くの企業が技術革新や創造的破壊をもって成長戦略を実現すべく、行動を開始しているようですね。

いま一度、顧客と商品を見直す

以前から投資信託の世界では「2015年問題」が懸念されていました。これは投信の主要顧客である60~79、84歳の人口が2015年頃ピークを迎えるとされていたため。持続的なビジネス成長を目指すため、業界では商品や顧客についての見直しを進めてきたようです。

2014年からNISA(少額投資非課税制度)がスタートしていますが、1年を経過したいま、新たな顧客を獲得することができているのか?制度に頼るだけでなく、魅力的な商品を用意することができているのか?今後さらなる改革を期待したいところです。

常に顧客と商品について見直すことが重要なのは、どの中小企業も同じ。支援制度を利用して活路を見出したとしても、借金の返済原資が確保できなければ未来はありません。

利益確保のためには、売上確保とコスト削減を同時に行う必要があります。売上を確保するためには、顧客数の維持とさらなる獲得が必要となりますし、販売単価をアップする必要もあります。

産業能率大学が中小企業経営者を対象に調査したところによれば、2015年の経済活動において取り組みたいこととしてあげられているのは「営業力の強化」、「利益率の向上」、「市場シェアの拡大」といった積極的な施策ばかり。現状が厳しいからこそ、新たな一手を打ちだしてくる企業も増えるのです。

厳しい現状はこれまで気付かずにいた自社の弱点が現在化したもの。これを機に顧客や商品についていま一度見直すチャンスと捉え、前向きに活路を見出していきたいものですね。

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