ウィザーズプラスコラム

第62回業務プロセスと組織風土

2020年の東京オリンピック開催に向け、国立競技場の解体が始まりました。これから2019年3月に完成予定の新国立競技場の建設がはじまり、五輪開催のシンボルとして人々の注目を集めるのではないかと思います。

日本ヒューレット・パッカード執行役員の山口氏によると、東京で五輪が開催される2020年の企業像は、業務環境のバーチャル化が進み、必要なデータを見極める力が必要とされるとのこと。また、人口構成の劇的な変化から生じるビジネスチャンスをつかむことが躍進のポイントであるとしています。

HPではグローバルIT企業へと変革するため、まずは業務プロセスの標準化と集約化を進め、成功を収めてきました。その成功の秘訣は、業務プロセスを変革する際に生じるさまざまなフラストレーションを乗り越えるための強いリーダーシップにあるとしています。

まずは組織風土改革からはじめよう

業務プロセスの改革とは、日々の業務プロセスを分析して、無駄を省いた形で再設計することです。そのためまずは現行の業務プロセスを可視化し、無駄を見つけることからはじめることになります。

とはいえ現場にはやりやすい方向に流れてしまうといった傾向があり、長年の慣習もあるため、何が問題なのかを見つけることすらできない場合もあるようです。

改革が進まない企業の特徴としては、現場に「やらされている」という意識があるため、常に指示待ちの状態に陥っているという点があげられます。ただ指示を受けて動くだけなので問題の意味に気付くことができず、反発ばかりが生じてしまうのです。これでは、現場も経営側も不幸になるばかりですよね。

自発的に問題点を発見し、見直しをはかり、改革していく、そのようにプロセス改善を循環継続的に実施するには、現場の社員一人ひとりが主体的に動くことで改善につなげる必要があります。

社員の自発的な取り組みを促すには、強いリーダーシップのもとで問題意識や目的意思を共有できる組織風土を築くことが重要です。

企業内部で改革が行われる際には必ずなんらかの軋轢が生じるもの。とくに社員が「やらされている」と感じ、自発的に動かないのでは改革は進みません。トップダウンで強制的に動かすのではなく、社員の自発的な行動を促す協働型あるいは支援型のリーダーシップが必要となります。

利益アップのために業務プロセスを見直す!というお題を提示するだけでなく、現場が意見を出しやすく、動きやすい環境へと組織風土を改革する。それがリーダーとしての責務なのではないでしょうか。

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