ウィザーズプラスコラム

第39回競合分析フレームワーク

2013年10月、IT調査会社のIDC Japanが2012年の国内サーバ市場におけるハイエンドサーバ市場におけるベンダー競合分析の結果を発表しました。その結果によると、価格帯が2500万円以上のハイエンドサーバ市場では、ベンダー別シェアではIBMが1位、2位は日立製作所、3位は富士通となっていたそうです。安定した出荷実績を残すIBMに対して、HPC専用RISCサーバの大型案件で躍進した日立製作所。こうした競合分析には、それぞれの企業の経営戦略の成果が如実にあらわれるものです。

企業の事業環境分析や企画立案において外すことのできない競合分析。競合分析を行うことで、次期への戦略が明らかなものとなります。

ライバル企業を分析して勝機をつかむ

競合分析というのは、明確な戦略を策定するために競争相手を分析することです。戦略策定のための環境分析フレームワークである3C分析のうち、自社(Company)、市場・顧客(Customer)にならび重要なものとされるのが競合(Competitor)の分析。己の敵を知ることで、より効果的な戦略を立案することができます。

競合分析の際に重要なのは、まずは競合を定義すること。競合相手は目に見えているとは限りません。競合を定義するには新規参入や代替品といった競合も視野に入れる必要があり、ときには業界を超えた分析が求められます。あくまで顧客のニーズに基づいて競合を定義することが重要となるのです。

つぎに競合プロフィールの整理を行います。具体的な分析項目としては、競争優位性・シェア、業績・財務状況、技術・ノウハウ・商品ラインナップ、ビジネスシステム・バリューチェーンなど。この他、戦略目標や組織、人材といった人的資源の特徴や企業文化なども競争優位の源泉になりうるものとして、分析に含める場合もあります。

このように項目ごとに分析し、競合プロフィールをまとめたら、自社との比較を行います。比較の手法としては、競合と自社の製品やサービスを数値化して比較するパフォーマンス比較や、戦略を比較する戦略ポジショニングマップ、漏れ分析などが多く用いられます。

競合分析を行うときに注意しなければならないのは、狭い視野でのみ行うのではなく、ニーズや将来性を見込んだ広い範囲での定義づけを行うこと。業界内という狭い範囲での競合分析に終始していては、拡大の可能性を秘めたグローバルな市場に取り残されてしまいかねません。先をみすえた広い視野でいち早く競合を見つけだし、その分析を行うことで、はじめて他社の1歩先を行くことができるのです。

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