ウィザーズプラスコラム

第32回戦略的アウトソーシング

コスト削減など、事業改革の一手法として、アウトソーソングを選択する場合があります。最近よく耳にする「BTO」というのも、アウトソーシングの手法を示す言葉。いま、BTOと呼ばれる先進的なアウトソーシングサービスにより、業務改善を実現している企業が増えています。

業務改善のためのBTO

一般的に「BTO」といえば、製造業やメーカーでの「受注生産」を示す「build to order」のことです。このシステムはIT技術を駆使したSCM(サプライ・チェーン・マネジメント)の導入により広く普及しています。BTOと製造のアウトソーシングにより、PCの直販モデルを構築したデル・コンピューターの成功譚は有名ですね。

今回、ご紹介するのは、アウトソーシングのより洗練された手法として、近年注目を集めている「BTO」。ビジネス・トランスフォーメーション・アウトソーシング(business transformation outsourcing)です。

ビジネス・トランスフォーメーション・アウトソーシングとは、業務プロセスを外部に委託するだけの部分的なアウトソーシングではなく、業務の改革や再構築をアウトソーシングし、収益性の向上を目指すというもの。BTOサービスを利用することで、外部の業務改善実務者や経営戦略専門家のもつノウハウを活用し、自社の変革に役立てることができます。

BTOで実施されるのは、経営戦略の見直しや業務プロセスの再構築、情報処理運用の効率化、資金調達など、多岐にわたるもの。このように、さまざまな側面からのサポート態勢が必要とされるため、コンサルティング会社やIT企業などがBTOを請け負う業者として活躍しています。

欧米市場でBTOサービスを提供しているアクセンチュア株式会社は、日本市場でのサービス展開にも力を注いでいます。同社では、「これまでアウトソーシングというと、コスト削減を目的としたコールセンターの業務委託などが多かったが、これからは、クレームがなくなり、コールセンターの縮小を図ることができるような仕組みを作るためのもの」としています。

このように、アウトソーシングという手法を最大限にまで高めたBTOですが、明確な成果をあげるためには、委託する業者の選択やその運用にあたって注意も必要です。市場について知識を有しているかどうか、パートナーシップを築くことのできる相手であるかどうかなど、事前のチェックを怠らないようにしたいものです。

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