ウィザーズプラスコラム

第25回成長する組織

前回のコラムでは、PDCAサイクルとスパイラルアップについてお話をさせていただきました。多くの企業がこのフレームワークを活用するなかで、成長しつづける企業とそうでない企業との差が歴然としてしまうのは何故なのか。それは、成長を続ける企業では同じサイクルが繰り返されることなく、上方志向のスパイラルとして継続されているから。そしてもうひとつ、両者の違いとして、「PDCAサイクルの起点をどこに置いているか」という点があげられます。

新たな顧客価値を創造するPDCAサイクル

少子高齢化がすすみ、物質的に満たされた日本社会で企業が成長を続けるには、新たな顧客価値を創造しつづけることが必要となります。しかし、市場が成熟し、多様化するなかで、これまでと同じように高機能化や高品質化、低コスト化を目指すだけの取り組みでは、おのずと限界が見えています。そこで、いま必要なのは、顧客価値を起点とした取り組み。顧客接点力の強化を目指し、顧客に対する最適化やライフサイクルソリューションの提供をはかることで、顧客価値を創造することが不可欠なのです。

成熟した市場で新たな顧客価値を創造しているのは、顧客価値を起点としたPDCAサイクルを実践し、継続している企業です。PDCAサイクルがうまく回っている企業には、大きく3つの特徴があります。
1つには、戦略の立案(Plan)が明確で、仮説が活きていること。2つめは、戦略を浸透させ、実行(Do)する力があること。そして3つめは、組織として顧客価値を見出す能力を持っていることになります。
仮説を活かし、目標へと近づけるには、戦略を最前線の現場にまで浸透させ、それを実行させる説得力をもつことが重要。説得力ある戦略を構築するためには、新たなマーケットニーズを見出す能力や、売上アップへと直結するビジネスモデルの提案が不可欠となります。

成長しつづける企業では、顧客ニーズを探り、新たな顧客価値を創造するための組織づくりが進んでいます。全社レベルで「顧客価値志向」や「マーケティング志向」が浸透しているため、顧客価値を起点とするPDCAサイクルがうまく回っているのです。顧客価値に対する意欲と具体的な取り組みが、組織のトップから最前線のスタッフにまで浸透している企業こそが、どのような時代にあっても成長を続けていけるのです。

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