ウィザーズプラスコラム

第176回ロジスティックスとSCM

ロジスティクスとSCM(サプライチェーンマネジメント)との違いをご存知でしょうか。

ロジスティクスは、顧客へ商品が供給されるまでの調達・生産・物流・販売のシステムを効率的かつ総合的に一企業単体でおこなうことでした。これに対して、SCMは関係する企業全体で、顧客が最大限の満足感を得られるような商品供給を最小限のコストでできるような効率化・最適化を考えるものです。

つまり、ロジスティクスは企業単体、SCMは関連企業複数で行うマネジメントと言えます。

例えば、顧客から注文が入ったとしましょう。
① 顧客から入った注文を仕入れ先へ注文をします。
② 仕入れ先企業(部門)は保管倉庫を有する管理部門へ発注します。
③ 保管倉庫の管理部門は倉庫スタッフへピッキング指示を出します。
④ 顧客への発送を運送会社(運送部門)へ依頼します。
⑤ 運送され、顧客のもとへ届きます。

もし、全ての工程において、1日ずつかかってしまうとしたら、注文から商品が届くまで5日必要になってしまうでしょう。

また、受注生産の品であったのなら、さらに多くの日数が必要になってきます。

しかし、様々な見直しにより、注文が入った時点で、注文状況とこれからの作業が関係企業(部門)へ時間のロスなくすぐに伝達されるとしたらどうでしょう。すぐに作業ができる体制を整えてあるならば、5日間も待たせる必要はありません。

物流の効率化・最適化と共に、多くの企業や部門などがそれぞれの工程を担うケースでは、情報の共有スピードも競争に打ち勝つための重要な要素となります。

この物流システム等の効率化・最適化を複数の関連企業で行うSCMでは、お互いの利害関係が顕著に出てきます。

在庫数を極限に減らす場合、保管管理会社にとっては利があるかもしれませんが、資材調達会社や商品を生産する企業にとって、売上の減少につながります。

では、一企業内で行うロジスティックスならうまくいくかと言えば、部門が違えば違ったで、どちらの部門が融通を利かせるかなど、揉めてしまうことも多々あります。ロジスティックスにおいてもSCMにおいて、お互いに協力し合う姿勢が大切と言えるでしょう。

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