ウィザーズプラスコラム

第16回3C分析とは

前回のコラムでは、実戦的な経営戦略をたてるため、事業ポートフォリオ最適化の重要性についてお話をしました。とはいえ、実際には、どの方向から事業の本質に迫ればよいのか、迷っている方も多いようです。こうした場合、多くのコンサルタントがまず行うのは、対象となる企業や事業などが、どのような環境に置かれているのか、またどのような事業戦略をとろうとしているのかを把握すること。今回は、そうした事業戦略を立案する際に有効となる、事業環境の分析手法についてお話したいと思います。

事業環境分析『3C分析』の手法

企業や事業などをとりまく経営環境を把握するために多く用いられるのは、『3C分析』というフレームワークです。「3C「とは、「Customer(=市場や顧客)」、「Competitor(=競合)」、「Company(=自社)」という3つの視点から環境分析を行う手法。Customer分析では、市場の規模や顧客セグメント、市場の成長性などから顧客を分析し、そのニーズを把握します。Competitor分析は、競合相手や製品、サービスの特性などから、競争状況や競争他社の分析を行うもの。Company分析では、自社の商品特性や技術力、市場ポジションなどから、自社の経営資源について分析を行います。

3C分析を行うことで、市場と競合の分析から導かれるKFS(Key Factors for Success=業界で成功するための要因)と、自社の分析結果とのギャップを埋めるべく、具体的な戦略を立案することにつながります。この分析の際に重要なのは、「顧客」と「競合」、「自社」、それぞれのコスト構造についても考慮すること。それぞれの経済性にまで踏み込んで分析することで、より実践的な戦略につなげることができます。

こうした3C分析から導きだされるのは、3つの要素を相互の関係でとらえた、ダイナミックでフレキシブルな経営戦略。顧客が変われば競合が変わり、競合が変われば自社製品の差別化戦略も変わります。また「顧客」と「競合」、「自社」の、いずれを中心と据えるかによっても、導き出される戦略は変化するもの。3C分析のような手法を用いることで、このように相互に関係して変化していく実践的な戦略を立案することができるのです。

環境分析の手法は、他にもあります。3C分析の拡張版として、「Channel(=流通チャネル)」や「Cost(=費用)」、「Context(=状況)」などを加えた、4Cや5Cといった手法があり、業種などによって使い分けられています。

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