ウィザーズプラスコラム

第114回財務改善(P/L)

毎年この時期になると、9月の中間決算で明らかとなった財務諸表とにらめっこしている経営者の方は多いと思います。企業の実態を如実に示す成績表ともいえる財務諸表。それを真の財務改善へと役立てることができている経営者とは、一体どれくらいいるのでしょう。

2015年4月にアパレルの「ワールド」の社長に就任した上山氏は「再生請負人」と呼ばれる経営のプロ。上山氏は社長就任直後から「光り輝く損益計算書を2~3年で実現する」と公言してきました。

まず上山氏が行ったのは会計基準を日本会計基準からIFRSに変更したこと。これによって赤字を黒字へと転換することに成功しています。また「固定費の削減には聖域を設けない」と明言して、人件費の削減や不採算ブランドの廃止などにも着手しています。

上山氏が行っているのは、財務諸表に力点を置き、業績と財務改善の方途を数字に語らせるという手法。手元に財務諸表が揃っている経営者の皆さんとしては大いに見習いたいところですよね。

損益計算書(P/L)から見える財務改善の手法とは

損益計算書というのは会計期間における経営の成績を表わす資料で、収益と費用を対比し、その差額として利益を算出するものです。売上総利益、営業得利益、経常利益、税引前当期利益、当期利益といった5つの利益を段階的に示しています。

ここから見えてくるのは企業の収益力。それぞれの利益を売上高で割り、段階的に利益率を算出すれば収益性の分析をすることができます。

さらに損益計算書を数期分並べて比較することで、現状の問題点を浮き彫りにすることができます。また同業他社と比較することで自社に足りない点を発見し、改善することにつながります。

売上総利益率が悪化していれば、販売価格や仕入原価について検討する必要があります。販売価格は適正か、商品ごとの利益率はどうなっているか、仕入れ価格を下げることは可能かなど、さまざまな視点から改善の方策を探ります。

営業利益率が悪化傾向にあれば、業務の効率化や余剰人員の削減などによって販売費や一般管理費の無駄を削減しなければなりません。

このように損益計算書を用いて財務改善の手法を探る際には、注意しなければならないこともあります。それは闇雲にコスト削減に走って仕入先との関係を悪化させたり、業務拡大への可能性を閉ざしてしまったりすること。非効率や余剰といった経営資源の無駄だけを排除することが必要なのです。

財務改善で成果をあげたいなら、実績あるコスト削減コンサルタントを活用することがオススメ。調達環境やオペレーションの改善、業務改善などについて、自社の可能性を閉ざすことのなく、真の成果を求めることができます。課題分析や仕組み作り、導入スケジュール策定まで、自社に必要な助言を求めることができるので、できたての損益計算書を活かしたいなら、是非、この機会にご相談してみてはいかがでしょうか。

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