ウィザーズプラスコラム

第104回在庫の最適化と物流改善

2015年6月10、11日に東京流通センターで、物流関連の展示会「アジア・シームレス物流フォーラム2015」が開催されました。多くの物流系企業が出展し、国際物流の見える化推進や環境保全、コスト削減などにおけるさまざまな提案を発表した同フォーラム。物流改善のためのヒントを得るべく参加した方も多かったのではないでしょうか。

最適在庫を実現するソリューションとは

消費税が8%に増税された際、消費者の駆け込み消費に翻弄された企業は少なくないと思います。こうした消費行動にはその後の反動が予想されるため、在庫を積み増すかどうかの判断に苦慮した企業も多かったのではないでしょうか。

顧客の好みや販売チャネルが多様化した現在、「在庫」は「罪庫」と呼ばれるほど、在庫を持つことはリスクとなります。需要に柔軟に対応し、つねに適正な在庫を保つことが成功のカギとなるのです。

少し前まではある程度の在庫を持つことが当たり前の時代もありました。でも何もかもがスピードアップし、効率化した現代にあって理想とされているのは無在庫経営です。在庫を持つことで増大するリスクを減らすこと。これが無在庫経営の理念となっています。

無在庫経営の理念をより現実に即した形で実現しているのが最適在庫経営。よりスピーディーに顧客の要望に応えつつ、最小のリスクで経営実現するのが最適在庫なのです。

アパレルや小売、流通など各業界における物流倉庫の業務が複雑化する近年、在庫の最適化をはかることは物流改善への第1歩となっています。ですが現状に即応した最適在庫とは一体どのくらいなのか?より迅速な物流業務が求められるなかにあって、つねに最適な在庫数を把握し、それを保つのは容易なことではないと思います。

最適在庫を実現するため、ある企業ではビッグデータを活用して在庫調整をしています。またある企業ではモバイル端末やスマート端末を活用するなどして、在庫の最適化を目指しています。独自にシステムを開発している企業もあれば、流通しているシステムをカスタマイズして活用している企業もあります。

このように時機に即応した最適在庫を実現するためのソリューションとは、それぞれの企業独自のものであるべき。社内に蓄積されたデータを活用し、自社と自社を取り巻く環境を分析したうえで編み出されるべきものです。自社に合ったソリューションを見いだせずにいるなら、迷わずコンサルタントに相談しましょう。最適在庫を実現することができれば、物流改善、そしてコスト削減へとつなげていくことができるのです。

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